経営者・幹部のための経営リテラシー集中セミナー

経営の必須知識を3日間で集中的に学ぶ

CDPの3セミナー「法務・企業統治セミナー」「戦略財務・会計セミナー」「経営戦略セミナー」のエッセンスを3日間に集約したプログラムです。企業経営の舵取り役として是非ともおさえていただきたい要素が凝縮されています。講師のレクチャーのみならず、参加者同士のディスカッションも配し、明日の経営に役立つ実践的な内容となっています。忙しくて研修の時間が取りづらい経営者・役員の方、遠方でなかなか研修に参加できない方におすすめするプログラムです。

ねらい

  • 経営者に必須の「法務・企業統治」「戦略財務・会計」「経営戦略」のエッセンスを集約し、短期集中で学ぶ。
  • 新任役員、将来の役員候補として、国内外子会社への経営幹部赴任後すぐに実践できる知識を身に付ける。
  • 講義だけでなく、他社参加者との討議・交流を通じて多くの気づきを得る。

セミナー概要

セミナー名
経営者・幹部のための経営リテラシー集中セミナー
会 場
日本能率協会研修室(東京都港区芝公園3-1-22)
会 期
3日間 通い オンライン
  • 第36回

    2023年6月21日[水] 〜23日[金] 申込締切

  • 第37回

    2023年8月2日[水] 〜4日[金] 申込締切

  • 第38回

    2023年11月28日[火] 〜30日[木] 申込締切

  • 第39回

    2024年3月6日[水] 〜8日[金] 満席御礼

定 員
36名
対 象
社長、取締役、執行役員、幹部
受講料
  • 日本能率協会 会員

    379,500円(1名/税込)

  • 会員外

    429,000円(1名/税込)

プログラム

1日目

法務・企業統治

9:30

「役員の法的義務と責任」

  • 取締役の善管注意義務・忠実義務
  • 経営判断原則
  • 役員の監視義務
  • 内部統制システム構築義務
  • 監査役、社外取締役の責任
  • 内部統制システム構築・整備のポイント
  • グループにおけるリスク管理
  • 株主代表訴訟

「役員の行為に対する制約」

  • インサイダー取引規制
  • 競業取引規制
  • 利益相反取引規制

「コーポレートガバナンス」

  • 攻めのガバナンス 取締役会
  • 守りのガバナンスリスクマネジメント

ケーススタディD社事件/A社事件/H社ケース

17:30

18:30

名刺交換・情報交換会

2日目

戦略財務・会計

9:30

17:30

「決算データをどう読むのか」

  • 1)BS、PL、CFの目のつけどころ、財務比率
  • 2)5社の企業名当てクイズ

    ケーススタディ

  • 3)A社の課題と解決策

    ケーススタディ

「資金の調達をどう考えるのか」

  • 1)投資家が期待・要求する儲けの水準(資本コスト:WACC)
  • 2)企業にとってのコストとリスク、最適資本構成

「投資プロジェクトをどう評価するのか」

  • 1)フリーキャッシュフロー、金銭の時間的価値
  • 2)投資案件の評価方法(NPV、IRR、回収期間法)
  • 3)買収金額の評価方法(類似会社比較法、DCF法)
  • 4)おもちゃの事業投資プロジェクト

    ケーススタディ

「株主還元をどう考えるのか」

  • 1)配当 自社株買い

「まとめ」

3日目

経営戦略

9:30

17:30

「経営戦略とは何か」

  • 1)持続的競争優位とは
  • 2)事業戦略と全社戦略
  • 3)ドメインの定義

「経営の内外環境を正しく認識する(第1、第2世代の戦略理論)」

  • 1)外部環境を分析する視座
  • 2)グローバル化と「多様性」
  • 3)内部環境(内部資源)を分析する視座
  • 4)不確実性の役割

「企業ミッションと戦略的意図」

  • ミッションドリブン企業事例

「コアコンピタンス、戦略的意図、シェア逆転」

ケーススタディ

「不確実性のマネジメント(第3世代の戦略理論)」

  • 1)不確実性の定義
  • 2)不確実性への対応方法
  • 3)リアルオプションのワークショップ
  • 4)予測能力を高めるには

「共有価値の追求(第4世代の戦略理論)」

まとめ

3日目

経営戦略 ※8月4日のみ

9:30

17:30

1)このプログラムで学ぶこと

2)経営と戦略

3)実践における戦略アプローチの全体像(前半)

  • アウトサイドイン戦略
  • インサイドアウト戦略
  • ビジネス生態系戦略

各戦略でミニワークショップ

4)経営と戦略の実践ケース

  • ケース:アップルコンピュータ2006

ケースディスカッションアップルコンピュータ 2006年

事前に下記を考察してきてください:
  • 歴史的にアップルの強みはなにだったでしょうか。
  • (ケースにおける)過去15年のPC業界の業界構造を分析してください。業界ダイナミズムはどのように変化してきたでしょうか。
  • 1985年~2000年までのアップルの各CEOの経営と戦略をどのように評価しますか

5)実践における戦略アプローチの全体像(後半)

  • 事業創造戦略

ミニワークショップ

6)経営のアラインメントとまとめ

講師

※順不同 ※敬称略 ※2022年度実績

法務・企業統治 (各回お一人の講師が担当します。)

髙木 弘明氏

髙木 弘明 レイサムアンドワトキンス外国法共同事業
法律事務所
弁護士

2001年、 東京大学法学部第一類卒業。2002年、弁護士登録(第一東京弁護士会)。2005年、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 非常勤講師。2008年、米国シカゴ大学ロースクール卒業(LL.M.)。2009年、米国NY州弁護士資格取得。2016年、学習院大学法科大学院特別招聘教授。上場会社の企業法務全般、M&A/海外M&A、当局対応/危機管理、消費者法制、税務などを取り扱う。2009年から2013年まで、法務省民事局参事官室に出向し、平成26年会社法改正の立案を担当するとともに、同局商事課を兼務し商業登記等を併せて担当。
〈主な著書〉「改正会社法下における実務のポイント」(商事法務、2016年)

飛松 純一氏

飛松 純一 外苑法律事務所
パートナー弁護士

1996年、東京大学法学部第一類卒業。1998年、弁護士登録(東京弁護士会)。2003年、米国スタンフォード大学ロースクール卒業(LL.M.)。2004年、米国ニューヨーク州弁護士登録。2006年、森・濱田松本法律事務所パートナー。2010年、東京大学大学院 法学政治学研究科 准教授。2016年、飛松法律事務所(現 外苑法律事務所)開設。上場・非上場企業の企業法務全般、企業間紛争・国際商事紛争、M&A、国際商取引案件などを幅広く取り扱うとともに、各種企業の社外役員や官公庁の研究会等の委員も数多く務めている。Chambers Global、Legal 500等の国際的な弁護士ランキングにおいて、日本を代表する弁護士の1人として選出されている。
〈主な著書〉「国際商事仲裁の理論と実務」(共著、丸善雄松堂、2016年)

経営戦略 (各回お一人の講師が担当します。)

池上 重輔氏

池上 重輔 早稲田大学
大学院経営管理研究科
(ビジネススクール)
教授

早稲田大学商学部卒業。一橋大学経営学博士、ケンブリッジ大学経営大学院MBA、シェフィールド大学大学院国際関係学修士、ケント大学大学院国際関係学修士、シェフィールド大学大学院国際政治経済学修士。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、MARS JAPAN、ソフトバンクECホールディングス、ニッセイ・キャピタルを経て2016年より現職。東証一部上場企業の社外監査役、社外取締役を歴任。Academy of International Business (AIB) Japan country director。国際ビジネス研究学会(JAIBS)、日本マーケテイング学会、戦略研究学会の理事。著書に『日本のブルー・オーシャン戦略』(ファーストプレス)、『シチュエ―ショナル・ストラテジー』(中央経済社)、『インバウンド・ビジネス戦略』編著(日本経済新聞社)、『インバウンド・ルネッサンス』編著(日本経済新聞社)、『マーケテイング実践テキスト』編著(日本能率協会)等多数。

岡田 正大氏

岡田 正大 慶應義塾大学
大学院経営管理研究科 教授

早稲田大学政治経済学部政治学科卒、本田技研工業を経て、慶應義塾大学経営学修士(MBA)。アーサー・D・リトル(ジャパン)社にてIT業界の戦略コンサルティングを経験後渡米、米国オハイオ州立大学でジェイ・バーニー教授に師事し、経営学博士号(Ph.D.)を取得して現職。専門は企業戦略理論。
〈主な著書・論文〉「新たな企業観の行方:CSVは企業の競争優位につながるか」ダイヤモンド・ハーバード・ビジネスレビュー (2015年1月号)

戦略財務・会計

西山 茂氏

西山 茂 早稲田大学
大学院経営管理研究科
(早稲田大学ビジネススクール)
教授

早稲田大学政治経済学部卒。ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA修了。監査法人ト-マツ、(株)西山アソシエイツにて会計監査・企業買収支援・株式公開支援・企業研修などの業務を担当したのち、2002年より早稲田大学。2006年より現職。学術博士(早稲田大学)。公認会計士。上場公開企業の社外役員を歴任。主な著書に、『企業分析シナリオ第2版』『「専門家」以外の人のための決算書&ファイナンスの教科書』(以上、東洋経済新報社)、『ビジネススクールで教えている会計思考77の常識』(日経BP社)、『戦略管理会計改訂2版』(ダイヤモンド社)等がある。

参加者の声

  • 一般論の講義ではなく、実例から本質的な論点での講義やディスカッションが中心である点がよかった。
  • 異業種の方々、またそれぞれ得意な領域が異なる中でのディスカッションは、新たな気づきが多かった。とても質の高いセミナーであると感じている。
  • 短期集中プログラムであるが、事前課題で予習することにより、経験の少ない私でも当日の説明のポイントがわかり、深く理解することができた。
  • 全体的に3日間に経営リテラシーとして必要なことが凝縮されており、今後の研鑽のためにも非常に良い機会となった。