第82回新任執行役員セミナー 開催レポート その1

開催概要

セミナー名  第82回新任執行役員セミナー
開催日程   2022年7月14日(木)~16日(土)
開催場所   The Okura Tokyo
日本能率協会では、トップマネジメント(役員・経営幹部)の「経営力向上」が企業・産業界成長のための必要条件との認識にたち、その成長・発展に貢献すべく、各企業の役員の方々が自らの能力を高める場と機会の提供を目的とし各種のセミナーを実施しています。
本日は2022年7月14日(木)~16日(土)に開催された第82回新任執行役員セミナーの1日目(7月14日)のプログラム様子をご紹介します。

2日目(7月15日)のプログラムの様子はこちらからご覧いただけます。

新任執行役員セミナーは毎年4回開催されており、今回は今年度初めての開催となりました。全32名の参加者と多彩な講師陣とともに、合宿形式でセミナーを開催しました。
参加者からは「質の高い貴重な話を聞くことができ、異業種のいろいろな方とディスカッションすることができて、非常に有意義な時間を過ごせました。」というお言葉も頂戴しました。

詳しい内容について、本ページでご紹介しております。セミナー派遣・参加の情報収集の一助になれば幸いです。

プログラム

目次
新任執行役員セミナーのねらい
  1. 執行役員の使命と行動
    事業(経営機能)の執行・結果責任を担う「執行役員の責務を再認識」すると共に新たな道を切り開く経営執行のあり方を追求
  2. 人・組織・事業の革新
    執行役員に求められるリーダーシップ、経営目標達成のためのプロセスをとらえ直し、組織変革力(組織と人を見る目)と事業革新力(変化と戦略を見る目)の向上
  3. 視野の拡大、視座の向上(自己革新)
    異業種間の交流による相互学習により、自社・自分自身・経営に対する新たな気付きを得て、今後の課題を主体的に設定
執行役員に求められる使命と行動
登壇者
山口 雅史 氏
元 株式会社ワコールホールディングス
副社長

3日間のプログラムの最初のプログラムは、山口 雅史 氏(元 株式会社ワコールホールディングス 副社長)から、「執行役員に求められる使命と行動」についてお話しいただきました。
執行役員の存在価値、制度の成り立ち、位置づけ、役割といった話に加え、リーダーに求められる資質についてご講演されました。
講演の最後には参加者に対して、これからの期待とメッセージをいただきました。

<講演のポイント>

  • ビジョナリーリーダーは、HowでなくWhat
  • リーダーの資質
    「高い品性」「徳(利他、謙虚)」「勇気(強い思い、信じる心)」「粘り強さ」
  • ドラッカー「5つの質問」
    ミッション、顧客、価値、成果、計画
  • 迷ったら「経営理念に立ち返る」
グループディスカッション:執行役員に求められる使命・役割とは

「あなたの考える「執行役員の使命・役割」とは?」をテーマとして、各々が取り組んだ事前課題や山口氏の講演で得た気づきをもとにグループディスカッションを行いました。

60分の間各グループで議論を行ったのち、グループごとの意見・気づきを情報共有しました。中には先の山口氏の講演を聞いて、事前課題時に考えていた「執行役員の使命・役割」とは異なる気づきを見つけた参加者もいらっしゃいました。

このように日本能率協会の新任執行役員セミナーでは、知識のインプットだけではなくアウトプットも行っています。

コンプライアンス経営
登壇者
飛松 純一 氏
外苑法律事務所
パートナー弁護士

飛松氏からは、主に以下の4つのテーマで講演いただきました。

  • 株式会社における執行役員の地位
  • 今日のコーポレートガバナンスにおける執行役員の役割と責務
  • 「コンプライアンス」の意味と内部統制システムの重要性
  • コンプライアンス違反事例の検討と原因分析

併せてコンプライアンス・リスクについても解説があり、「リスクは様々あるが、業種によって特に気を付けるべきリスクが異なる」というお話もありました。

<講演のポイント>

  • 取締役会の「社外化」に伴い、マネジメントの中核を担う
  • 委任型の執行役員は、取締役と同等の「善管注意義務・忠実義務」を負う
  • 「経営判断の原則」
    1. 事実認識に不注意な誤り
    2. 不合理・不適切な意思決定
ファミマ改革について(経営者・ゲスト講演Ⅰ)
登壇者
澤田 貴司 氏
株式会社ファミリーマート
顧問

1日目最後の講演は、株式会社ファミリーマート 顧問の澤田氏にご登壇いただきました。
澤田氏の講演は熱量や迫力がすさまじいもので、参加者・事務局ともに身が引き締まりました。
「何のために仕事をしているのか?」について意識改革を行うこと、本部の人間が現場をしっかり知ることの大切さについて語られました。
同時に「社員は納得して働けているか?」ということも重要です。部署を横断したコミュニケーションのほか、社員やその家族も大切にするリーダーのあり方についてお話しされました。

<講演のポイント>

  • 利他 人のために尽くす
  • 違和感の是正、「何が正しいのか」
  • 組織はリーダーによって99.9%決まる
  • リーダーの使命: 一人でも多くの人を「物心両面」で幸せにすること
  • 毎日少しでも改善したい気持ちが自分を動かす
参加者の声

セミナー参加者の声の一部をご紹介します。

  • リーダーシップのあり方について体験を語っていただき参考になった
  • ファミマの実例(現場第一主義など)をはじめ、生きた声を聞けた。
  • ほかの人の意見を聞くことで、自分の考えも整理することができた。
  • 法的な観点で役員の位置づけを聞けて新鮮だった。
  • 「人格」「徳」「利他」など役員の資質として重要な部分を再確認できた。
  • 経験に基づいた提言、反省は非常に説得力があり、共感できる部分が多かった。
まとめ
1日目は「執行役員の使命と行動」というテーマで講義・ディスカッションを行いました。
30名を超える新任執行役員の方が一堂に会し、自分の役割・やるべきこと・心構え等について講師や他社参加者との交流を通じて習得しました。
講演がすべて終了した後は感染対策を講じたうえで夕食・情報交換会も行われ、参加者同士相互の意見交換が盛んにおこなわれました。

次回は2日目の様子をレポートいたします。更新をお待ちください!