ヤマハ発動機株式会社 執行役員 MC事業本部 3Sアセアン統括部長 知花 栄進 氏 インタビュー〈NEW〉

知花様は、2020年に「第75回新任執行役員セミナー」にご参加いただきました。
研修への参加を通じて学んだことや感想をお伺いいたしました。

新任執行役員セミナー▶ https://jma-top.com/seminar_list2021/jts2021_03/

気づきと出会い

-「新任執行役員セミナー」を受講してのご感想をお聞かせください。

とても良い研修でした。良いと思った点が、3点ほどあります。

1つ目は、自分自身の振り返りができたことです。
普段は日々の仕事が忙しく、自分のことを改めて振り返ることはなかなかできません。この研修では、執行役員になったタイミングで、今一度原点に立ち戻ったような時間を持つことができました。特に、自分に関わる人たち全てを幸せにするにはどうすれば良いかについて、じっくりと考えることができました。それがとても良かったですね。

2つ目は、新たな学びがあったことです。
今、世界全体で不確実性が増しています。先が読めない状況の中でも、新たな手を打っていかなければいけません。そういう状況の中で、最新の理論や知識を教えていただきました。今後のビジネスに活かすことができるのではないかと思います。

最後は、研修参加者との出会いです。
私どもの会社は静岡県が本社なので、他業種の幹部クラスの方々と接する機会は意識して作らないと増えていきません。仕事は海外市場が大きい割合を占めるので、逆に海外のことの方がわかっている部分もあったりもします。この研修では、普段は中々お会いする機会が少ない、他の日本企業の執行役員の方々がどのようなことを考えているのか、率直な意見交換含めて伺い知ることができ非常に有益でした。

執行役員は基本的に全員参加

-「新任執行役員セミナー」を受講したきっかけは何ですか?

弊社では、新たに執行役員になった際、基本的には必ず「新任執行役員セミナー」を受講することになっています。

弊社は比較的、研修制度が整っている会社だと思います。
年齢・役職の階層に沿って、研修を受けるようになっています。しかし、その中で、執行役員に対する本研修は特別な扱いになっています。そもそも毎年選ばれる研修対象者人数が少ないことと、高度な内容が求められることから、日本能率協会の「新任執行役員セミナー」への参加を必須にしているのだと思います。執行役員就任にあたりコンプライアンスや会社法上の義務など法律的なことについては、人事部の研修がありますが、それだけでは補えきれない部分をこの研修で学ぶように、会社は期待しているのではないでしょうか。

執行役員に求められること

-研修に参加時、どのような課題をお持ちでしたか?

執行役員になると、会社全体を高い視点から見て全体最適で動かしていくことが必要になります。一部署だけではなく、関係部署全てを巻き込んでいくことが求められるわけです。弊社の事業は、調達・製造・技術等の幅広い分野に渡り、部署もたくさんあります。そういった考え方や役割が異なる人たちを一つにまとめて事業を推進していかなければいけません。

それは地域という点でも言えます。関わる範囲は日本だけにとどまりません。弊社は海外売上比率が高く、グローバルに展開している会社ですから、常に海外の市場に目配せすることが非常に重要です。

企業全体を動かすには、非常に幅広い分野の知識や考え方が必要になるわけですが、私は営業出身なので、どうしても技術や調達や製造等の知見は不足しています。その上で、事業全体のことを考え、関係部署が一丸になって取り組むようにしなければいけません。それが私の課題だと考えていました。

もちろん、この課題は一朝一夕で解決することはできません。しかし、この研修を通じて、事業経営のバックボーンとなる思想や考え方、取り組み方を教えてもらいました。それは非常に参考になりました。

-研修で最も印象に残っていることは何ですか?

多くのことを今でも覚えています。

パッと頭に浮かんでくるのは、経営者講演でのネッツトヨタ南国株式会社の横田英毅さんの講義ですね。なぜ印象に残っているかと言うと、お話された内容に近いことを、弊社のとある国の現地人社長が何十年にも渡り実行し、非常に強い販売拠点を築き上げ、私はそこで仕事をする機会に恵まれました。それをどうやったら他国や他事業で再現出来るかが、私の課題でもありましたので。

また、日立造船株式会社の谷所敬さんのお話も記憶に残っています。私は日立造船についてはあまり詳しくなかったのですが、社名とは裏腹に事業構造を大きく変えられてきたということに非常に驚きました。

株式会社シグマクシスの倉重英樹さんには、最新の理論を、非常にわかりやすくコンパクトに解説していただきました。今でも、指定されたテキストを何度か読み直しています。

この研修で意外だったのは、非常にプリミティブな「根本的な人間としての正しさ」を重要視されていたところです。参加する前は「戦略論が多いのかな」と思っていましたが、そうではなくて、もう少し人間力的な部分が多かったことが意外でした。

考え方・行動を変える

-このセミナーを受講した後で、変化はありましたか?

課題に感じていた「巻き込むこと」はうまくできるようになったかなと思います。

「関係している人たちを笑顔にして初めて物事は前に進む」ということがわかり、それを実行できるようになったのではないかと思います。そこは、かなり変わりましたね。それまでは、目標達成を第一優先にしてところもあったと思います。今では「関係する人を巻き込んで、ボトムアップでやろう」というように変わりました。

以前は、「ボトムアップでやろう」と言いながら、私がリードしながら決めていくことが多かったのですが、今はぐっと我慢して、相手に話をしてもらうように変えていきました。多少、時間がかかりましたが、社員の笑顔が増えたので良かったと思っています。考え方や話し方自体が変わったと思います。

自分の「モノサシ」を明確にする

-この研修をどのような方にお勧めしますか?

幹部候補生の育成にためには、ものすごく良い研修だと思います。
役員になられる方、会社を引っ張っていく方向けの研修です。特に、国内事業を担当される方にはピッタリだと思います。

-今後この研修を受講される方に、メッセージをお願いします。

「新任執行役員セミナー」は、執行役員として仕事をするための「モノサシ」を明確にしてくれる良い機会だと思います。

役員になられる方は自分のモノサシを既に持ってらっしゃる方だと思いますが、そのモノサシがどこにあって、どの部分をアップデートしなければいけないのか、そういったことを考えさせてくれます。心を一度白紙にして、素直な気持ちで講義を聞いてもらうと、得られるものはものすごく大きいと思います。