矢崎ヨーロッパ 副社長 西本様インタビュー 1/2【受講者様の声】

矢崎ヨーロッパ 副社長の西本和記様に新任取締役セミナーを受講されて良かった点、異業種の方と交流を通じて感じられたことなど、お話をうかがいました。

  • 新任取締役セミナーを受けて良かった点とは
  • 同業種、異業種の方との交流を通じて感じたこととは
  • 中国語に興味を持ったきっかけは
  • 人々の奥底に共通する想いとは何か

インタビュアー:一般社団法人日本能率協会 丸尾

新任取締役セミナーを受けて良かった点とは?

丸尾
7月末から3日間のセミナーでしたが、今振り返ってみてどんな感想をお持ちでしょうか?

西本
自分の役割や責任を見つめ直すことができ、動機づけになりました。
こういったセミナーは講師の方が重要だと思うのですが、講師の方々が良かったと思います。
また、参加されていた企業の業種・規模が様々でしたし受講者の年齢も幅広かったので、そういった方たちと交流が持てたというのも利点の一つだと思います。皆さんあまり気負わずにコミュニケーションがとれていたと思います。

丸尾
御社では新任役員の方にはこういった研修を受けていただく制度をとっていらっしゃいますが、今回のセミナーを受けてみてその制度自体をどうお考えですか?

西本
私はこれまで社内、社外、また個人的なスキルアップのために自主的に参加したものなどたくさんの研修を受けてきました。その経験から言うと、受講してよかったと思えるものは、3つのうち1つぐらいでしょうか。

丸尾
良かったと思える研修と、そうでない研修の違いはどういうところだと思いますか?

西本
良かったと思える研修では、やっぱり自分の知らないこと、興味のあることを聞かせてもらえるというのがあります。なるほど、の回数が多いのが良い研修ではないでしょうか。今回のセミナーでもいろんなタイプのいろんな立場の方の話を聞くことができました。実際に企業経営する側の方からのお話もありました。

1つは、取締役として認識すべき必須のポイントというのがあると思いますが、取締役が背負う法的リスクについての話では、世間的にも社会的にも責任を負っているというところを再認識することができました。私は矢崎に来る前は別の会社にいたのですが、財務のことはよく知っているつもりでしたので、財務戦略とその活用のところは、正直いいますと私にとってはあまり必要なかったかもしれません。倉重講師の話は戦略的なことをいろいろと聞くことができて、こういう考え方をするのだとわかって面白かったですね。

中根講師の話とリスクマネジントの話も面白かったです。
こういったお話を聞いて、我々の会社と同じ側面、あるいは異なる側面を対比することができたのも興味深いところでした。
私にとっては、澁澤講師のお話はあまり興味がもてませんでした。
守屋講師の講義は、面白かったですね。帝人の大八木会長のお話も実務から来ている題材で興味がもてました。

今回は3日間の座学ですから、受講することで大きな変化が起こるというわけではありませんが、何らかの扉を突破するきっかけにはなったのではないでしょうか。取締役として大袈裟に構えるというのではなく経営者の一角として、自分の役割も含めてどれくらいの目線で会社を見ていけばいいのか、またどういった戦略的な思考をすべきかという点は大いに参考になりました。

同業種・異業種の方との交流を通じて感じたこととは?

丸尾
受講をきっかけとして変わったことがあればお聞かせください。

西本
同業関係の方も参加されていたので、具体的な業務の話で協業できる部分があるのではないかと、そういった話をする機会もありました。逆に異業種である食品メーカーの方など個性的でユニークだったので、話をしていて面白かったです。やはり、異業種交流は自社との違い明確にあり大変役に立ったと考えています。

丸尾
セミナーがきっかけで実際の仕事の課題に解決のヒントが得られたといった効用はありましたでしょうか?

西本
受講者の方の本業の部分で、私の知っている人物を紹介しよう、という話にはなりました。これを機に何かを始めるというよりも、次に何かあった時に今回知り合った方と連絡をとろうと思うきっかけが、できたということだと思います。

中国語に興味を持ったきっかけは?

丸尾
ご自身が次のステップに進むにあたって、インプットをしていることややり続けている行動、考え方はおありでしょうか?

西本
恥ずかしいのですが、語学をずっと続けています。中国語は中国出張に行った8年ぐらい前から本を読んだりテレビを見たり、少しずつですが続けています。本セミナー後は古典にも手をだすようになりました。

丸尾
中国語を始められたのはお仕事がきっかけということでしょうか。

西本
以前、11年間ほどアメリカに赴任していたことがありまして、あちらではもちろん英語なのですが、中国の方も多く、中国語を覚えると役に立つという思いが自分の中にありました。社内にも中国の方が何人かいらっしゃるので教えてもらうこともできますし、業務上も中国語に接する機会も多く、そうしているうちにだんだんと興味がわいてきたのだと思います。

人々の奥底に共通する想いとは何か?

丸尾
今回のセミナーがきっかけで守屋講師の本をお読みになっているということでしたが、どの辺りが新鮮に感じられたのでしょうか。

西本
人の行動の真理というものは、時を経ても新鮮であるというところです。ものすごく昔に書かれたことが現在でも通じるというのがおもしろい。今の日本と中国の関係は政治上大変難しくなっているようです。我が社も尖閣諸島の問題が起こった時には外注先の工場に火をつけられる事件がありました。ひとたびいろんなことが絡まるとあれだけおかしくなってしまいます。ですが、本当は人々の奥底には共通する想い、共感があるはずです。我が社の中国の工場でも一工場当たり2千人、3千人の雇用を抱えているわけですから、中国の古典から学んで中国の従業員の方と一つでも多く共有できるものを持ちたいと考えています。

丸尾
真理をつかむきっかけというか、ひとつのヒントを得たという感じでしょうか。

西本
守屋講師の本を読むとこういった考えに共感が持てるのです。アメリカにいたときも、あれだけ違う文化であっても思わず笑ってしまうシーンとか、結構同じようなところがありました。例えば日本人は自分の企業であったり家族であったりを大事にして、アメリカ人はフロンティア精神だとか彼らの故郷だとかを大事にするというように、表面的にはアメリカ人と日本人は守るものが違うと考えがちですが、本当は根底にあるものは皆一緒なんじゃないかと思う訳です。
それは世界中どこでも共通なのではないでしょうか。
こう思っていると外国人の輪の中にも入りやすくて、話題にも共通性をもたせることができます。
人としてもっと奥底に共通点がいっぱいある、という考えがおもしろいですし仕事にも役立つと思います。

丸尾
そういう意味では、今回のセミナーでは取締役という同じ役割を担った異業種の方が参加されていました。その共通性についてセミナー参加者同士で話されたことはありますか。

西本
取締役としてのリスクについては話しました。我が社は非上場ですから、その点リスクは少ないかもしれませんが、ガバナンスやコンプライアンスの観点からは日に日にリスクは増大しているように見えます。会社のためにも自分のためにもリスクを的確にマネージしてゆく必要性を感じています。

●● 次回へ続く ●●