《第2回》株式会社三越伊勢丹ホールディングス 代表取締役社長執行役員 大西 洋 氏


株式会社三越伊勢丹ホールディングス 代表取締役社長執行役員 大西 洋氏に、これから会社を担う役員の方々に対する動画メッセージや、ご自身が執行役員になられた当時の思い、経営者が常に磨くべき素養についてお伺いいたしました。

インタビュアー:一般社団法人日本能率協会 井上

特別メッセージ動画 ~新任取締役・執行役員の方々へ

新任取締役・執行役員の方々へ向けて、動画メッセージを頂きました。
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役員になって意識した3つのこととは?

<井上>
役員になられた時、または社長になられた時には、それぞれステージが変わったのではないかと思いますが、その後、大西様が、どのようにご自身のブラッシュアップをされてきたのか、環境や役割に応じた変化にどのように対応されてきたのかという事をお聞きしたいのがまず一点です。
そしてもう一点は、今日参加している、まさにこれから会社を担う立場となる、新しい執行役員の方に向けてのメッセージやエールをお願いしたいと思っています。

<大西社長>
わかりました。

<井上>
役員になられた時に、重責を担う立場となられたと思いますが、その時に、敢えて意識をして、それまでの自分とは違う行動をしたという事があれば教えてください。

<大西社長>
役員になった時には、責任の重さが、それまでの部長職とは全く違うという事を感じていましたし、今までは、自分の担当する部門の責任だけでよかったのが、会社としての責任イコール自分の責任といった認識がありました。

現在の執行役員であれば、部門の担当範囲で業務を行いますが、でも、一番考えなくてはならないのは、自分の役割の部分だけではなく、会社全体が最適となる為にはどうすべきなのかという事を、常に考えて仕事をしなければいけないというのが、最も大きかったですね。
役員になった時には、経営企画の総合企画担当という、偶然にも全社を見るポストであった事もあり、そういった面では、自分がこうしなければと考えていた事が、実際の仕事となった部分はあると思います。

<井上>
その点では、確かに、初めから会社全体を見る立場の役割であった事が、ご自身の環境としては良かったのかもしれませんね。

<大西社長>
はい、そうですね。

社長になって、一番強く感じた事とは?

<井上>
そういった役割を担われて、その後、社長になられる際には、またステージが変わったと思うのですが、その時に感じられた変化などはありますか。

<大西社長>
どこの会社でもそうだと思いますが、常務から社長になる時には、だいたい順番に、多分次はこの人が社長になるだろうという流れがあると思います。
そういった雰囲気は、弊社にもありましたので、「まさか私が社長になる」という事は、私自身も含めて、誰も思っていませんでした。
やはり部長から役員になった時の重さとは、何と言いますか、想像を絶すると言うか、頭の中が白くなるとでも言うのか。

これは本当に事実なのだろうかとか、あるいは自分はまだその器ではないと考えたりもしました。
ただ、言われてから1週間後には社長に就任するという、非常に切羽詰った状況でもありましたので。

<井上>
正式に社長になられる1週間前に、告げられたということですか。

<大西社長>
そうです。就任は6月1日付でしたが、言われたのは、確か5月24日だったと思います。
ですから社長に就任するまでは、本当に1週間ですね。

<井上>
それは、随分と慌ただしいですね。
準備する時間も、あまりなかったのでは?

<大西社長>
そうですね。ですから、自分はどうなってしまうのだろうという気持ちが、しばらくの間はありましたけれども、そうは言っても、もうなってしまった以上は、やるしかないと。
役員、それから取締役になった段階で、すでに会社の中でのポジションや、社会的な役割なども全く違っていたのですが、今度は社長ですので、社会的な役割、責任というものが大きくなると共に、本当に、それこそ死ぬ気で勉強をしないと、多分無理だろうなと思いましたね。

限られた時間の中で強く感じた勉強の必要性とは?